著者:雨瀬 シオリ
- あらすじ
人の心は難しい、それぞれに思いがあり、悩みがある。
人の心を考える「倫理」を教える教師・高柳は自分が教えるクラスの生徒たちが抱える「心の澱」に真摯に向かい合い、共に悩み考える…。
教師の、人の在り方を描く! 新時代、"倫理"教師物語!!
- おすすめポイント
・読者視点でも正解が分からない。先生視点で読んで、生徒視点で読んで、両方の視点で悩み勉強になる作品。
「自分ってどんな学生だったのかなぁ」「自分ってどんな人間なのかな」と考える作品です。
カリスマ性の高いイケメン教師にハマって読んできましたが、各々のテーマがやはり難しい。悩みのない人間なんていないし、悩みを解決する手段でさえ探すのは困難であることを改めて認識させてくれる今作。
それと、巻末のあとがきについて、漫〇が倫理なのは分かるけど、関〇〇〇が倫理だというのは理解できなかった(笑)。しばらく悩んでみようと思います。
- おすすめしたい他作品
・BEASTARS
<完結済>肉食獣と草食獣が共存する世界。
希望も恋も特有の不安もあるこの世界で繊細な狼である主人公が青春していく物語。
「倫理」という題材で考えたときに最初に頭に浮かんだ作品が本作でした。心情の細やかな描写、独特の世界で起こる様々な事件、いろいろと考えさせられる本作もおすすめです。
・エチカの時間
<完結済>「倫理」繋がりでおすすめしたい作品です。
"トロッコ問題が現実に発生したら"、そんな究極の倫理ゲームから始まる作品です。
このテーマ自体は独特で面白いのでおすすめします。