著者:上山 道郎
- あらすじ
家族を含めて周囲とうまくやれていたであろう52歳で少しオタクな公務員・屯田林憲三郎。そんな彼が交通事故に遭い、娘がプレイしていた乙女ゲームの世界へ転生。
そして校内一高飛車な悪役令嬢、オーヴェルヌ侯爵家のグレイスに転生してしまう。
- おすすめポイント
・オジサンが悪役令嬢に、有りそうで無かった展開が癖になる。
主人公・憲三郎の謙虚で他を立てる好人物ぶりが格好良く、中身がバーコードハゲのおじさんということを忘れ、ついときめいてしまいそうになる。
憲三郎がオタクで真面目で、気のいいオジサン(50代)なのが最大の理由だと思います。
オジサンが転生したのが乙女ゲームの意地悪役なライバルキャラ。
スキルが何でもエレガントに変換、そこに親目線や上司目線が加わりドンドン好感度キャラになっていく。問題が起きてもさらっと解決していく上に、年齢が高い・大人のあるあるが散りばめられておりニヤリもほっこりもあります。
最後までストレスなく読むことができ、作者自身の経歴や趣味からとても親近感が沸く作品。
- おすすめしたい他作品
・ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん
"乙女ゲーム"を通して異世界と現実世界を結ぶ、新たな悪役令嬢ストーリーの本作。
感情移入するというよりは、キャラクター達の成り行きをストレス少なく読める作品。あたふたするリーゼロッテがとにかく可愛いです。
・ティアムーン帝国物語
お姫様転生の王道系作品。処刑されて転生したお姫様が、前世の知識とラッキーとまわりのカン違いで、とんとん拍子に自分の運命を変えていく物語。
本作も絵が綺麗で、物語のテンポが良く、読みやすいのでおすすめです。