著者:牡丹 もちと
- あらすじ
黒い雨が降る世界で少女・ピエタはなんでもない日常を送っていた。
いつもどおり雨が降っていて、いつもどおりの道を歩いて学校に向かい、友人・駄苗との会話を楽しむ。そんな『いつもどおり』を過ごすピエタは、そんな『いつもどおり』に幸せを感じていた。その日もまた駄苗との会話を楽しむ!はずだった。
「でもどうして! どうしてピエタは昨日の今日のことを覚えてるの!!?」
あなたは1033回の繰り返しを"幸せ"と言えますか? 少しだけ暗い、廻る日常コメディ。
- おすすめポイント
・夢を見ているような感覚になる作品。コメディとシリアスが絶妙に入り混じる、凄く綺麗で不思議な物語。
陰鬱な展開のループ物語と思いきや、次の展開が全く予測できない作品。
明るいし前向きだけど、どこか影のある珍しいタイプの主人公に時々ゾクッとさせられます。
背景、特に雨の表現がとても丁寧かつリアルに描かれていて、夢を見ているような感覚を覚えます。登場人物が綺麗で可愛く描かれており、たまに来る小さな笑いは、ホッと一息をつかせてくれます。
是非、この不思議で心地のよい感覚を共有したい。おすすめ作品です。
- おすすめしたい他作品
・黒―kuro―
<完結済>可愛さと不穏さが同居する、一人の少女と黒猫の日常を描いた、可愛くほのぼのした物語。しかしそのすぐそこには、不穏な影。その影を、主人公の女の子だけが認識できていない。そのちぐはぐさが、何とも言えない不安さを生み出しています。
ペットの猫とのほんわか日常話と思いきや…未知の世界に迷い込んだような物語です。
ペットの猫とのほんわか日常話と思いきや…未知の世界に迷い込んだような物語です。
・シャドーハウス
聡明なケイトと明るいエミリコは、シャドーと人形でありながら、お互いを尊重し合い日々成長していく。様々な事件に巻き込まれ、徐々に明かされる、館で決められた奇妙な規則。不思議な世界観がとにかく魅力的な作品です。
・棺担ぎのクロ。~懐中旅話~
<完結済, 外伝有>棺を背負った旅人クロと言葉を話すコウモリのセン。途中から合流する幼子キャラクターのニジュクとサンジュ。とても可愛い絵とキャラクター達に、常に不思議な雰囲気が付き纏う。童話風新感覚4コマ漫画です。
・タビと道づれ
<完結済>タビと名乗る少女の主人公が幼馴染に会う為にやってきた町は、同じ一日を繰り返す、入ったら抜け出す事の出来ない不思議な町だった。淡い絵柄と物語で描かれる青春迷走ドラマ。