BLUE GIANT 1巻あらすじとオススメしたい他作品

著者：石塚真一

あらすじ

主人公はバスケ部に所属する宮本大。
中学の時、友人に連れられて見に行ったジャズの生演奏に心打たれた。その後、たった独りでただがむしゃらにテナーサックスの練習をはじめる。ダンクシュートを打つ身長も、ジャンプ力もない。身体には限界がある。でも音にはきっと…。
楽譜は読めず、スタンダードナンバーも知らない。ただひたすら真っ直ぐ突き進んでいく。
物語は仙台、広瀬川から始まる。
激しく変わる。激しく成長する。ジャズに魅せられた少年が世界一のジャズプレーヤーを志す物語。

おすすめポイント

・何かに行き詰っている時に、読みたいと思えるジャズ作品！
主人公・宮本大、単純な"才能"を持つ人物が活躍する作品ではなく、「弛まぬ努力、信じる心、明るい性格」、才能だけでは到達できない何かを達成することができると思わさせてくれる作品。
ジャズプレーヤーになりたいと伝える主人公に、お父さんが「とことん、おもいきりやれよ」と答えるシーン、自分は我が子の夢を無条件に応援することが出来るかなと考えさせられました。また、初セッションで熱意が空回りしてしまう場面は、自分自身が仕事において空回りして上手くいかず、周囲のフォローが辛く、少し一人になりたいのに、平気な素振りをするしかない事などが思い出されました。
読んだ後に、頑張ろう！と思わせてくれる作品。元気になりたい方におススメです。

オススメしたい他作品

・青のオーケストラ

中学3年生の元天才ヴァイオリニストで無気力希望無しの主人公・青野一。彼はとある理由でヴァイオリンを弾くのを辞めた。一人の少女との出会いで高校のオーケストラ部と出会い、止まっていた彼の時間が動き出す。音と心が繋がっていくアンサンブル青春ドラマ作品。
キャラクターの感情が丁寧に描かれているのでとても見応えがあり、常に苦悩する主人公に青春を感じる作品です。

・ましろのおと
津軽三味線を背負い、単身、青森から東京へやってきた津軽三味線奏者・澤村雪。師であった祖父を亡くし、自分の弾くべき音を見失ってしまった雪が、様々な人々と出逢いながら、自らの音を探す旅をしていく"津軽三味線×青春ストーリー！"
三味線に対して真っすぐ、そして不器用に向き合う主人公。演奏が実際に伝わってくるような迫力ある描写がオススメの作品。