- あらすじ
友人たちと朝まで遊んだりして、楽しい高校生活を過ごしている2年生の矢口八虎。それでいて学校では成績優秀。何事もそつなくこなせるからこそ、生きる目標を定められなかった彼が、偶然見出したのが美術の世界。
上級生が描いた1枚の絵をきっかけに絵を描くようになり、やがて、最難関の東京藝大油画科入学を目指して、本格的に勉強を始めていく。
学校の美術部から、美大受験の予備校へと通い始めた彼が、個性溢れる受験生たちと出会い、触発されながらも前へ進んでいく物語。
タイトルの『ブルーピリオド』とは、有名な画家パブロ・ピカソに由来する言葉。もともとは、ピカソが青春時代に描いた絵の画風を指し、そこから転じて不安を抱える青春時代を表す言葉になりました。
その名の通り、瑞々しく、時に苦しい青春ストーリーが魅力の本作。作者の山口つばさ先生は東京藝大出身。自身の体験をもとに描かれる、リアルな「美大受験」漫画!
- おすすめポイント
・八虎の本気がかっこいい!単なる絵描き漫画ではない、密度の濃い作品。
美術の世界にのめり込むことで、生きる目的を見つけられた八虎。絵に向かうときの彼は、どんなシーンもかっこいい!
今作品、実際に色んな人が書いた絵が出てくるのがすごく新鮮で、美術部の腐女子たちの会話が面白かったり、美術の先生の言葉一つ一つがこちらの胸にも突き刺さったり、色んな楽しみポイントがあります。
じんわり胸の奥が熱くなる、心地よいマンガです。
- オススメしたい他作品
・アルテ
フィレンツェの貴族の家に生まれた16歳の少女。 絵を描くことが何よりも好きで、父の死後、結婚して家庭に入ることを拒否して家を飛び出し、画家の道を志す。 女性の身で画家を目指すことから、さまざまな差別や試練にぶつかるが、持ち前の明るさと負けん気の強さで乗り越えていく。
負けん気が強くて、元気な主人公に元気を貰える。歴史をベースにした女性画家の自立物語。
<完結済>
とある学校の芸術科クラスに通う5人の女の子。彼女たちがデッサンしたり、粘土をこねたりしてるのを見てると、いつの間にかこっちも一緒に授業を受けてる気分に!?美術系4コマ漫画作品。
美術関連の知識がなくても大丈夫。解説とギャグをしっかり混ぜてあり、ほんわかギャグ漫画として読みやすい作品。