著者:吾妻 ひでお
- あらすじ
「全部 実話です(笑)」⇐著者 吾妻先生
突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働──アル中病棟に至るまで。
著者自身が体験した波乱万丈の日々を、著者自身が綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション。
受難の煉獄とも言える全編を覆う、強烈な生命力が軽妙ですら有る作品。
- おすすめポイント
・実話だからこそのリアリティ、著者の苦悩とたくましさがよくわかる作品。
失踪という主題、そしてノンフィクションということもあり、とにかく一ページあたりの内容が濃いです。
実録漫画によくある、背景やモブがおざなりということもなく、全てがキッチリと書き込まれています。
そして、暗いはずのテーマですが、絵柄の可愛らしさからポップで明るい雰囲気。
生々しさもありながら、エンターテイメントとして成立してしまっています。
何回読んでも面白い、けっこう不思議な作品です。
- オススメしたい他作品
・失踪日記2 アル中病棟
「失踪日記」の続編です。
過度の飲酒でアルコール依存症となり、担ぎ込まれた通称『アル中病棟』。
入院してわかったお酒の怖さ。ウソのようで本当の、驚くべきエピソードの数々。
アルコール依存症の病棟の中が分かる珍しい作品。前作と同様ユーモアたっぷり!
・失踪宣言
仕事をして、ご飯を食べて寝る、休みの日も特にすることが無い、そんな毎日。
これしかないと思っていた。しかし、久しぶりに会った同級生に投げられた一言で、彼女はある決断をする。
生きててどこも一個も楽しくないあなたへ贈る、失踪マンガ。
読者自身も、生きていく中で、時々感じる生き辛さを代弁して貰える。そんな共感してしまう作品です。