原作:みつちよ丸
- あらすじ
類稀な除霊の力を持つ神原省吾は、教師として高校へ赴任する。
そこで省吾は同級生からの執拗ないじめを受ける1人の女生徒・玉木理華と出会う。彼女は呪いのお守り拾い、そのことから悪霊に取り憑かれることに。
悪霊は彼女の負の感情を吸収しながら、理華をいじめる生徒の命を奪っていく。
果たして省吾は、お守りを見つけ、悪霊を捉えて、この負の連鎖を止めることができるのか?
人間の負の感情が連鎖する、禍々しき復讐劇の幕が開く!!
- おすすめポイント
・正義か呪いか、いじめの復讐代行。幽霊モノ×ミステリーで臨場感がバツグンの作品!
『生者の行進』の続編
主人公は除霊師の神原にスイッチ。前作から年数が経過した状態での物語。すっかり立派な青年になった神原は中学の教師に。
赴任した学校ではいじめに関与していたと思われる生徒が無残に変死する事件…。
神原がプロの除霊師になったことで、何かヤバくて裏がありそうなお守りの悪霊に対し、どう迫っていくのかが見ものです。
悪霊の正体は誰なのか、その目的と謎のカウントダウンは何を意味するのか、そして一年前に神原の想い人・佐倉遥が失踪した件と関係があるのか。
助手となったヒロイン・玉木との掛け合いも面白く、先が楽しみな作品。
- オススメしたい他作品
『生者の行進 Revenge』の前編となる作品。
幼い弟を事故で亡くした時、主人公の泪は霊が見えるようになる。
バイト先のコンビニに恐ろしい霊を背負ってやってきた女子高生。
その女子高生が、泪が見かけた後に何者かによって命を奪われてしまう。
そして、女子高生に憑いていた霊が、今度は幼馴染のまどかに憑くようになってしまった!
まどかを守りたい。
泪は、コンビニで会った女子高生の事や、まどかに憑いた霊について調べるようになる。
女子高生の事件を負っている刑事の東雲。
そして、一時しのぎでもいいからと20万円の支払いをして霊を追い出してもらった省吾。
彼らと協力しながら、事件の犯人と憑りつく霊たちに立ち向かっていく物語!
根暗で霊感がある、学生主人公が、刑事が絡むといった王道スタイル。常に読者を惹きつけるものがある作品。
普通の人には見えない異形な存在が見えるようになってしまった「みこ」。彼女は彼らから逃げるでもなく、立ち向かうでもなく…精一杯シカトしつづける事に。
怖いようで怖くない、新感覚ホラーコメディ!
霊がホントにエグい描写なので、主人公の可愛さとの対比が引き立つ。
そして、悲鳴を飲み込める主人公はただ者ではないですね…。
エピソードの中にはホロリとさせられるものもあり、思わず感動してしまいます。