- あらすじ
高槻湊(たかつき・みなと)22歳。
友達の高校時代の制服で変身中、義理の弟・透に別人として惚れられてしまいつきあっていたが、真相を話そうとした矢先「姉を愛している」と告白され、結局カミングアウトできないまま別れてしまう。
お互いに「好き」なのに、きょうだいだからこそすれ違ってばかりで…!?
二重恋愛コメディー!
- おすすめポイント
・主人公・湊の義理の弟・透視点からの"ライアー×ライアー"、改めて面白さの深みが増す今作。
この巻では透目線で描かれています。
昔から湊が好きだったこと、父親の再婚で恋がこじれたこと、姉と弟になってからの経緯、女性関係のこと…。
正直この巻をよむのは途中つらくなりました。
でも、前を向いている二人の姿と初詣でにっこり見つめ合う二人の姿に救われました。
言葉にしないと伝わらないことたくさんある。でも今までの印象や関係もあるから、言葉だけでなく態度も大切ということがわかります。
- おすすめしたい他作品
・ニコイチ
<完結済>同じく、金田一 蓮十郎の作品。綺麗な絵柄と、予測のつかないストーリーに惹かれる作品。
あらすじ
須田真琴(異性愛者の男性)平凡な会社員。大学時代に事故死した恋人・成美の子供・崇(真琴との血縁関係はない)を引き取り、実子として8年間以上育ててきた。
しかし、家庭では女装して、近所で評判になる程の美人。会社(男装)と家庭(女装)という二重生活に陥っていた。30歳になるまでには息子にカミングアウトして窮屈な生活を抜け出したいと願っていたものの、育児に忙しく恋人を作る時間を作り出せないまま、ただ時間だけが過ぎていた。
そんなある日、女装している状態で電車に乗っていると、以前から気になっていた女性・藤本菜摘が痴漢に遭っている所に遭遇し、助けてあげた事を機に仲良くなる。
・ハチミツとクローバー
<完結済>若者たちの純粋な心情が感じられて非常に切ない、そこがまたいい。性別に関係なく楽しめる少女マンガの傑作。
あらすじ
美大生竹本祐太はアパートの同僚で先輩の森田忍や真山巧らに囲まれ、日々大学生活を楽しんでいた。
ある日、竹本達は大学の教師の花本修司から花本の親戚の花本はぐみを紹介される。人見知りが激しく口数も少ないはぐみだったが、その愛らしさに竹本は自分でも知らぬ間に一目惚れする。
そして、変人として知られている先輩の森田もまた、はぐみを気に入ってしまう。はぐみと森田は惹かれ合って行き、お互いにその事を自覚していく。
しかし、2人の恋は通常のそれとは違い、常人には理解出来ない天才同士の魂の結び付きのような物であった。「恋愛」と呼ぶには少し不思議な関係のはぐみと森田。
そんなはぐみと森田の様子を見て、2人が共有する世界に入っていけない竹本は疎外感を味わう。