著者:牡丹 もちと
- あらすじ
黒い雨が降る世界で少女・ピエタはなんでもない日常を送っていた。
そのなんでもない日常を駄苗、キアロと共有することで、ピエタの中に新しい感情が芽生えていく。
『明日に行きたい』その感情は駄苗とキアロ動かす。3人で今日を乗り越えるんだ、明日へ進むんだ、と。しかしーー「どうして…!? どうしてなの!!?どうしてあなたは!!!自分を傷つけることしか出来ないの!!?」
少しだけ前に進む、廻る日常コメディ、第2巻。
- おすすめポイント
・ 徐々に真相に近付き緊迫感が高まっていく。「コーヒームーン」の意味が明かされる2巻。可愛くて楽しげで、綺麗で不思議で、不穏でゾクゾクする。
舞台となる街の風景はあいかわらず綺麗で、すこし不思議。
(題名の「コーヒームーン」もいよいよ説明が出てきますが、詩的ですてきです)
黒い雨が降り続ける世界はどこまでも不穏で、秘密を隠しているし、かと思えば、時折り覗くピエタの狂気にゾクゾクします。
この世界の秘密は、不穏な世界の中にあるのか? それともピエタの心の中にあるのか?
この巻で物語が大きく動きますが、動いたようでいて、まだまだそこすらも分からない。
- おすすめしたい他作品
・黒―kuro―
<完結済>可愛さと不穏さが同居する、一人の少女と黒猫の日常を描いた、可愛くほのぼのした物語。しかしそのすぐそこには、不穏な影。その影を、主人公の女の子だけが認識できていない。そのちぐはぐさが、何とも言えない不安さを生み出しています。
ペットの猫とのほんわか日常話と思いきや…未知の世界に迷い込んだような物語です。
ペットの猫とのほんわか日常話と思いきや…未知の世界に迷い込んだような物語です。
・シャドーハウス
聡明なケイトと明るいエミリコは、シャドーと人形でありながら、お互いを尊重し合い日々成長していく。様々な事件に巻き込まれ、徐々に明かされる、館で決められた奇妙な規則。不思議な世界観がとにかく魅力的な作品です。
・棺担ぎのクロ。~懐中旅話~
<完結済, 外伝有>棺を背負った旅人クロと言葉を話すコウモリのセン。途中から合流する幼子キャラクターのニジュクとサンジュ。とても可愛い絵とキャラクター達に、常に不思議な雰囲気が付き纏う。童話風新感覚4コマ漫画です。
・タビと道づれ
<完結済>タビと名乗る少女の主人公が幼馴染に会う為にやってきた町は、同じ一日を繰り返す、入ったら抜け出す事の出来ない不思議な町だった。淡い絵柄と物語で描かれる青春迷走ドラマ。