- あらすじ
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っていた。アビスの不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていく。
アビスの緑に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?
幻想と機械が入り混じる大冒険活劇、第一巻!
- おすすめポイント
・緻密で味のあるタッチで描かれる、極上のダークファンタジー。この作品の舞台設定は本当にうまいです。心を揺さぶられながら、還らぬ旅を見届けて欲しい。
絵の雰囲気は可愛い感じだが、それが逆に辛くなるということも増えていくことだろう。
この世界(アビスや探窟家の階級など)についての説明もある程度なされ、リコとレグの旅立ちまで。レグの正体や深淵にあるものなど、謎が深まりつつ興味を惹かれる物語。
読者側としても未知なるものを見たいという点である種のワクワク感を抱く。
絵本のようなほわほわしたお話だけど、お母さんを探しにアビスへ潜っていくとなかなかシビアなんですよね。
潜ってそこから上へ登ろうとすると負荷がかかる設定も面白い!レグもロボットなのに照れたり可愛い!ただ、現実的に12歳の子を冒険させるなんて危なすぎるよ!
- オススメしたい他作品
ちょっとの喜びあり、ちょっとのスリルあり、悲しみがあり、別れがあり、幸せがある。
6巻という短い物語でありながら、最終巻までを通して物事の価値観や人生を振り返るような作品。
あらすじ
文明が崩壊した終末世界。ふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよう。
日々の食事と燃料を求めて移動を続ける、夢も希望もない毎日。だけどそんな「日常」も、ふたり一緒だとどこか楽しそう。一杯のスープを大事に飲んだり、まだ使える機械をいじってみたり……何もない世界だからこそ感じる想いや体験に出会える、ほのぼのディストピア・ストーリー。
何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。
死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。
これは自分を獲得していく物語。