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夏目友人帳 27巻 あらすじとオススメしたい他作品

著者:緑川 ゆき
  • あらすじ

「妖怪が見える」という秘密を抱えた少年・夏目。祖母にあたるレイコから「友人帳」を受け継ぎ、妖怪たちに名前を返す日々を送っている夏目。

空を舞う美しい白龍を目にした夏目。見てみたいというニャンコ先生と一緒に白龍探しをしていると、元気のないちょびを見かける。

どうやら、お気に入りの櫛が壊れてしまったようで…?

メガヒットあやかし契約奇談第27巻!!

  • おすすめポイント

・良い意味で予想を裏切られた27巻でした。ちょびの秘密と名探偵ニャンコ先生と、まるで夢の中のような作品。妖怪を扱っていますし、人間同士でも、醜い、おどろおどろしい、恨みつらみも出てきますが、総じて温かい気持ちで読了します。
ちょびの正体、名前と妖、少年たちのひと夏の冒険の3本。

これだけ巻数を重ねても感動し怖がりほっこりできることが嬉しい。

ちょび、あんなに美しい生き物だったんだ…。

妖が眠って目覚める頃には出会った人は去っている。繰り返し語られるその別れ。

夏目は西村と北本から釣りや自転車の乗り方を教わり、友達と遊ぶ楽しさを教わった。おそらく田沼も友人たちと旅に出る機会はあまりなかったのだろう。ヘロヘロコンビが楽しんでいる様が可愛い。見守るニャンコ先生がまた良い。

最後はつぶらな瞳のニャンコ先生も可愛いし、夢だと思ってても、大事なことを言えずにいる友人たちとの共通体験に夏目が嬉しくて切ない、そんな一夜の思い出。

  • オススメしたい他作品

・百鬼夜行抄

主人公の飯嶋律(いいじまりつ)は、今は亡き祖父・飯嶋蝸牛(いいじまかぎゅう)から不思議な力を受け継いだ。それは、普通の人間には見えない妖魔を見る力。しかし、見えるだけで他には何の力もない。そんな飯嶋律と、さまざまな妖魔との出会いが織り成す魅惑的な不思議絵巻。
「夏目友人帳」を大人向けにした感じの漫画です。昔、私の母が読んでいたのがキッカケでハマりました。中学生の頃の自分では、一回読んだだけでは内容が上手く理解できず、何度も何度も読み返してのめり込んでいった作品です。

・もっけ
田舎に暮らす静流(しずる)と瑞生(みずき)の仲良し姉妹は、他者には見えない妖怪を「見ることのできる力」と、「憑依される力」を持っていた。拝み屋の祖父の助力のもとで、もっけ=勿怪や自然と人間との共存を軸として、二人は成長していこうとする、ほのぼのモノノケ物語。
姉妹(瑞生・静流)が助け合う姉妹の美しい物語の作品です。
 ・雨柳堂夢咄
入口に大きな柳の木がある骨董屋「雨柳堂」。そこへ集まるのは、様々な“想い”を持った品々。骨董と人の織りなす愛情と因縁。主人の孫息子・蓮は、それらの“想い”を感じ取る不思議な力を持っていた…。
骨董につく物の怪や、あやかし達のお話。主人公が魅力的で、骨董にまつわる不思議が雰囲気良く描かれています。読み出すと止まらない面白さがある作品。
 
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