- あらすじ
高2で絵を描くことの楽しさに目覚めた矢口八虎の新しい生活が始まった。
新しい仲間たちと受ける講義、課題、講評は厳しく…。凹んでモチベーションすら無くす日々は八虎を成長させるのか、それとも…。
そしてそれは八虎のライバルの世田介にも訪れる。猫屋敷教授から厳しい指摘を受けた世田介。
自信をなくしてほしくない八虎は世田介くんには才能があるから…と励ますが「才能」と「努力」の考え方の違いでさらに険悪な空気に。
2人の会話を聞いていた鉢呂から客観的な意見を聞いた八虎は自分の視野の狭さを痛感する。そこで改めて世田介と向き合うため「絵は好きか」と問うが……。
- おすすめポイント
・人と関わるのが苦手な世田介くんが、八虎を通して変わっていくところが非常に良かった。「今はじめて絵が描けてよかったと思った」人生の葛藤と孤独を思い知らされました。
世田介くん、良かったねぇーーー!
誰かの要求に応えて生き続けるのは本当に苦しい。期待と要求は違う。
一見良い人そうな世田介のお母さんだけれど、自分と息子を分離できないことが世田介を死の縁まで追い詰めていた。
一冊丸々世田介くんの再生の物語でした。
そして、矢口も世田介の再生に立ち合ったのをきっかけに自分の好きなものをいよいよ自覚した!
「人が好き」「描くのが好き」。これに向き合うって、すごいなぁ。
今後もキャラクターそれぞれの成長が楽しみ。
- オススメしたい他作品
・アルテ
フィレンツェの貴族の家に生まれた16歳の少女。 絵を描くことが何よりも好きで、父の死後、結婚して家庭に入ることを拒否して家を飛び出し、画家の道を志す。 女性の身で画家を目指すことから、さまざまな差別や試練にぶつかるが、持ち前の明るさと負けん気の強さで乗り越えていく。
負けん気が強くて、元気な主人公に元気を貰える。歴史をベースにした女性画家の自立物語。
<完結済>
とある学校の芸術科クラスに通う5人の女の子。彼女たちがデッサンしたり、粘土をこねたりしてるのを見てると、いつの間にかこっちも一緒に授業を受けてる気分に!?美術系4コマ漫画作品。
美術関連の知識がなくても大丈夫。解説とギャグをしっかり混ぜてあり、ほんわかギャグ漫画として読みやすい作品。