- あらすじ
謎の修行に入ったボッジ。
先生となったデスパーは本当に良き人物なのか?カゲはボッジの武器を見てデスパーに疑いの目を向ける…。
一方、ミランジョ提案の、飲めば無敵の力が手に入る薬を拒否したダイダだったがミランジョの弟子アピスが立ちはだかり…。
ドーマスの誓いを描いた描き下ろしも収録した第4巻
- おすすめポイント
・デスパーさんの言葉の一つ一つに感涙を禁じ得ません。ボッジ王子の短所についてデスパーさんが言及した事は、まさしく人が生きていくうえで最も重要になってくるのではないかと思いました。人々を魅了して止まない優しいボッジ王子の周囲がどのように変化していくのかが楽しみ。
デスパーはやっぱり名師匠でしたね。ボッジの弱点は庇いつつ美点を活かす、しかもそれを実践で使わせて自信と説得力をもたせる…素晴らしい奥義でした。
ボッジのために怒り、一緒に喜び、信じる勇気を忘れたときには活を入れる、ボッジとカゲとの友情が暖かい。
ダイダの体を乗っ取ったボッス王。
ホクロを助けたり、行いを悔やんで泣いたり、ドーマスの人間臭さがすごい。
登場人物がみんなそれぞれの正義と思惑で生きていて、純粋な悪人がいない気がする。
しかしボッス王は今後何がしたいんだろう。
王様の心理とボッジ王子の家族がどのようになっていくのか、そして、人々を魅了して止まない優しいボッジ王子の周囲がどのように変化していくのかが楽しみ。
- おすすめしたい他作品
・火の鳥
<完結済>「その生き血を飲めば永遠の命を得ることができると言われている……」。「永遠の命」をテーマに、手塚治虫が生涯にわたって描き続けたライフワーク作品「火の鳥」。
様々な表現にチャレンジしている部分もあり、ストーリーでも演出面でも非常にクオリティが高い。手塚治虫の代表作の名に恥じない完成度。
生に執着する人間たちの様子が描かれており、 人間社会の風刺や史実を活かした造りが面白い作品。
・とつくにの少女
新たな人外×少女の物語、始まるーー。分かたれる世界でも、繋がり合う心。 昔々、遠く遥けき地に二つの国ありてーー。
触れると呪われるという異形の者棲まう『外』と、人間が住まう『内』で分かたれた世界。本来であれば、交わらぬはずのふたりが出会った時、小さな物語が密やかに動き出す。これは朝と夜ーーその深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。
絵本感覚の漫画です。中世のヨーロッパのような雰囲気で、静かな展開と人外もの、ファンタジーとミステリーが合わさった今までにない感じのストーリーです。
少女がすごく可愛い。せんせと少女のこれからの展開に目が離せません。