- あらすじ
深く潜った者を決して帰さない、呪いを湛えた大穴『アビス』。底知れぬこの秘境の大穴に、少女・リコは挑もうとしている…。偉大な探窟家であり、生き別れの母・ライザに会うために。存在するかも定かではない『奈落の底』への到達…。
極めつけに無謀な挑戦だが、リコには、ひとり勝算があった。アビスの中で出会った、記憶喪失の機械人形(ルビ:ロボット)・レグ。見た目は小さな少年だが、その身体には恐るべき力を秘めている。彼と協力すれば、必ずや道は開けるはずだと…。
レグもまた、自身の正体を知るため、無謀な少女を守るため、冒険に駆り立てられていくのであった…。友人たちの協力を得て、深界一層へと踏み出したリコとレグ。追っ手の影を気にしつつ、素早く、確実に潜っていく。
まだ見ぬ深さに期待を募らせる彼らであったが。魔窟『アビス』は、ふたりを容赦なく飲み込んでゆく…。
- おすすめポイント
・読み進めるほどそのアビスの奥を知りたくなる。読み進めるほど深い深い物語。かわいい絵柄に似合わず、厳しい世界。度し難いくらいに大人げなく主人公のメンタルを攻めていく巻。
既にダークファンタジの兆候が見え隠れしている。
お母さんに会う為、リコとレグはアビスへと潜っていく。まずは深海一層~二層。
まだまだ地上に近いからそこまで凶暴な生物もいないかと思いきや、子供一人攫っていく鳥もいるしレグがいないとどうなっていた事か!
やっと二層のシーカーキャンプまで辿り着いたかと思えば、オーゼン本当に大人げない!いや、これも真っ正面から教えてあげようと思ってか。
リコの出生には驚いた!早くも2層攻略してしまった。
- オススメしたい他作品
ちょっとの喜びあり、ちょっとのスリルあり、悲しみがあり、別れがあり、幸せがある。
6巻という短い物語でありながら、最終巻までを通して物事の価値観や人生を振り返るような作品。
あらすじ
文明が崩壊した終末世界。ふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよう。
日々の食事と燃料を求めて移動を続ける、夢も希望もない毎日。だけどそんな「日常」も、ふたり一緒だとどこか楽しそう。一杯のスープを大事に飲んだり、まだ使える機械をいじってみたり……何もない世界だからこそ感じる想いや体験に出会える、ほのぼのディストピア・ストーリー。
何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。
死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。
これは自分を獲得していく物語。