著者:森 薫
- あらすじ
イギリスからの旅行者スミスは、案内人のアリとともに目的地への旅を続けていく。
馬の上で居眠りをしたため、湖に落ちたスミス。
彼を助けに向かった少女たちは、元気が大爆発している双子の少女・ライラとレイリであった!!
現在のウズベキスタンにある巨大な塩湖"アラル海"。
その近郊に暮らす人々の生活と文化を描き上げる『乙嫁語り』第3シーズンは作者・森薫の新たな魅力が楽しめる一冊です。
- おすすめポイント
・双子の姉妹の乙嫁語り…元気でパワフルで可笑しくて…本当に笑いました!読んでいて楽しかったー。登場人物が生命力に溢れていて、読んでいるこちらまで元気になります。
スミスと案内人アルは西に移動、アラル海で双子の少女に出会う。
双子はスミスが医師を名乗るのを知り祖父の為に家に連れていく。
そこに滞在しているうちに双子は近所の幼馴染との縁談が調い婚礼を行う事となる。
祖父の脱臼を治したスミスは客人として婚礼祝いの大宴会に参加しつつ近所の病人を治療。
以前、治療法について聴き取りした資料が大いに役立ち感謝される。
一方アミルの実家では嫁いだ妹達が亡くなった事により、有力部族ヌマジと縁が切れることを恐れアミルを奪還しヌマジに嫁がせようと画策。
長兄も父には逆らえずしぶしぶ襲撃作戦に従う。
双子の婚活物語巻。
今は殆ど干上がってしまった(旧ソ連が水源を搾取したせいで)アラル海が豊かな漁場である様子。
豊穣であればあるほど涙が出そうだった。
双子は結局幼馴染と婚約するがそれなりにちゃんと収まって良かった。
番外編の馬の話。馬は生涯の友なのだ。
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