著者:森 薫
- あらすじ
やんちゃな双子のライラ&レイリにも、ついに結婚相手が見つかった。
この巻では彼ら4人の結婚式を描いた前中後編「祝宴」を一挙に収録!
ドタバタにぎやかで、楽しくて、笑顔と涙に満ちた結婚式へようこそ。
番外篇としてFellows!(Q)に収録されたショート短篇「岩山の女王」を併録。
- おすすめポイント
・この漫画は、キャラクター達も個性があり、何より「本当の悪」がいないのが良いですね。わがままで素直、お母さんもお婿さんも振り回されて大変ですが、お母さんに怒られる双子ちゃんもまたかわいいです。
双子の祝言大宴会の続き・・。お相手はご近所で幼馴染の兄弟。
親子で顔なじみでもあり「海よりもしょっぱい」家計で結納金も厳しく、内情を知り抜いている仲間内のこの縁談には周りも本人達も想定内。
女の子たちに振り回されながらも将来を見据えて堅実に生きようとする兄弟が頼もしい。
一方アミルは狩りの途中に鷹狩の傷ついた鷹を保護、お義祖母様の知恵も借り世話をする。
それにちょっと焼きもちを焼くカルルクが微笑ましい。
この、カルルクのお祖母様ただものではない。
アミルと同じ遊牧民から嫁いだお祖母様の隠された実力がきらりと光っている。
とうとう双子の結婚式。1週間以上つづく披露宴に婿のサームとサーミが双子に振り回される。
日常の中での非日常を綺麗に描いて、盛大な結婚式の模様が見て来たように繰り広げられてました。
その中でライラとレイリ、サームとサーミの心情や親兄弟の心内が繊細に見て取れてなんとも感動しました。
- おすすめしたい他作品
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