著者:森 薫
- あらすじ
中央アジアを舞台に、さまざまな結婚模様を描き連ねていく『乙嫁語り』。
カメラを手に、旅を続けるスミスたち。
やがてたどり着いたのは、アラル海周辺の漁村。
そこは褐色の双子乙嫁、ライラとレイリが暮らす村であった!
懐かしき再会もつかの間、新婚ほやほやの双子によるおもてなしの宴が始まる!
- おすすめポイント
・双子新米乙嫁のおもてなし!そして旅路は…。ロシアとイギリスのはざまで中央アジアに風雲急を告げる展開です。美麗な一コマ一コマにしみじみ思う。
双子姉妹再び。この二人の乙嫁が出るととても賑やかになりますね。
タラスさんと共に海で泳いだ回の三人はとても魅力的でした。
特に双子の素潜りの二ページぶち抜きのシーンは圧巻の出来栄え。
まるで海の中にいるかのような気分になりました。
ロシアの侵攻によりスミスさんの旅はここで断念となってしまい、推しメンのワイルドビューティな乙嫁アミルさんとパリヤさんに会えずじまいなのは残念。
二人の集落に何事もなければ良いのだけれど。
双子はやっぱりかわいいしたくましい。
話をぐるんぐるん回すので大好きです。
それにしても……約束されていたきな臭さが遂に形になってきたなあと。
再会が果たせなかったのはとても悲しいけれど、これもこの時代に生きるということなんだと思います。
そこまでひどい話にはならないと思いますが、この先一体どうなるんだろう。
そんな不安を全く無視した後書きもすてき。
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