- あらすじ
人と狐の間に生まれた女子高生・きゅーこは、他の兄弟たちと違って、狐がもつ不思議な化け力を使いこなせずにいた。
それでも優しい兄や姉、幼馴染の男子高生・春人に助けられながら、みんなの力になろうと奮闘するきゅーこ。
でも、その春人くんは何だかきゅーこのことが気になっているみたいで…?
狐っ子が大奮闘のほのぼのラブコメディ!
- おすすめポイント
・自分の未来の二つの道の間でゆらゆら揺れる、きゅーこの物語。可愛くて悶えてしまう漫画。
神社の神主と神使の女狐が結ばれて生まれた9人兄妹。一男、二美、三郎、四郎、五郎、六美、七男、八美、きゅーこ(九子なのでしょう)。他の皆が魅力(チャーム)の化け力を自在に操り、才色兼備のパーフェクトバディーなのに対し、きゅーこだけは力を使いこなせず、身長低めの丸っこいお子様体型の高校生化け狐。でも、家族皆に、そして狐なことを知っているご近所の幼馴染同級生・春人にも愛されています。
ここへ来てやっと力を使えるようになり、高身長の美人さんに化けられるようになったきゅーこですが、きゅーこ自身は将来どちらを選んでいきたいのか悩むことになりました。
表紙絵の二人の手前が「もちもちきゅーこ」で、後ろが「チャームきゅーこ」で、どっちへ行こうか不安になったり迷う様子が「ゆらゆら」です。
ラブコメとしては外堀も内堀ももう埋まっていますが、きゅーこが春人の思いに気付くこと、春人が思いをもっと加熱することなど、まだまだウフフが待ってそうです。でも、この漫画の中心はきゅーこが自分の将来像を決めていくことにあるのかな。女の子が意識的に努力しながら自分の将来を自分で選択し、自分で愛せる自分に成長していく物語なのだと思います。がんばれ、きゅーこ!
キャラを低身長・低頭身にデフォルメして可愛さを表すSD手法が、「もちもちきゅーこ」と「チャームきゅーこ」で当然のように使えるこの設定は憎い。「もちもちきゅーこ」が超キュートです。コミカルな第3話63頁、第6話水着回+対決回152頁のきゅーこの天真爛漫な笑顔は最高。
なぜ、きゅーこのチャームの力が春人だけには通じないのかの謎解きも含め、次巻へ続く。たぶん、元来のもちもちきゅーこの魅力の本質に200%飲み込まれている春人には、重ねてのチャームなんぞ意味ない!ってことよね。
- オススメしたい他作品
・甘々と稲妻
<完結済>雨隠ギド先生の前作、育児と料理のハイブリッド漫画。読んでいると、料理がしたくなる作品。
パパの事が大好きで、パパもつむぎちゃんのことが大好きで、男で一つで育てる苦悩に追い込まれたパパが利害の一致でたどり着いた結論にはある種、納得です。
あらすじ
半年前に妻を亡くした高校教師犬塚公平は、男手ひとつで幼稚園に通っている幼い娘つむぎを育てていたが、料理がほとんどできないため、コンビニ弁当での食事や外食ばかりの日々を送っていた。
ある日、つむぎと出かけたお花見で、母にドタキャンされ泣きながらお弁当を食べていた女子高生・飯田小鳥と出会う。彼女との出会いを経て、つむぎにまともな食事を食べさせてやりたいという想いに駆られた公平は、小鳥の母が経営する料理屋「恵」を訪ねる。そこで、小鳥と一緒に炊いた土鍋のご飯をきっかけとして、3人で定期的に料理をするようになり、料理の楽しみに目覚めていく。
化けだぬきであることはすぐにばれてしまうが、ある条件のもと、ぽんこの婚活を手伝ってくれることになった。
絵本的なお話と絵柄なので、小学生低学年や幼稚園児にも読み聞かせ出来るかも。
幼いころから時折人間に紛れる妖怪を視る力のある彼のクラスには、何故か一匹だけ狐の子が紛れていて…
人間に紛れ化けて暮らす子狐は、周囲の人間は騙せても何故か先生には狐のお顔が丸わかり。
少し臆病だったきつねくん、先生と出会いやがて交流を経て仲良くなっていきます。
親の居ないきつねくん、色々あった結果先生と同居することになるのですが、
洗濯ものの上で眠ってしまうので毛だらけになったり、先生が眠っている間に振って来たにわか雨に驚き
洗濯物を取り入れようとして泥まみれにしてしょげてしまったり…大変可愛いです。