- あらすじ
はてさて、どんな騎士譚が咲くことやらーー立派な騎士になることを夢見る見習い騎士ロサ・スカーラエは『錠の城』で、先輩騎士から弓の扱い、森の歩き方、戦い方を学び、人々との出会いを重ね、充実の日々を送っていた。
一歩一歩着実に、騎士への道を進むロサだったが、平和なクラウストラ城に、危機が迫る。武装した野盗まがいの集団が、領主と騎士達の不在を狙って襲撃してきたのだ。
だが、恐れず、怯まず、冷静に、差し迫る危機に対し、覚悟を決めた姫君がいた。ぼくがウィオラ様を守りますーーぼくを貴女の騎士にしてください。
騎士としての心が芽吹く騎士見習い成長譚、第二幕。
- おすすめポイント
・のんびり日常を楽しむように読んでいたら、主力の騎士たちが不在にしているタイミングで籠城戦を強いられる見習いのロサ。一度滅んだ城の女の子ゆえに、多角的に考えて頑張る姿が健気!
世ヨーロッパの世界観を背景に、騎士見習いのロサの城で過ごす日常を描いたシリーズ第2巻。
平和な日常が主でしたが、クラウストラ城にも危機が迫ります。
襲撃され籠城する中、住人達の一触即発状態で燻る火種を無事鎮火できたロサの行動力は良かったです。ウィオラとの誓いのシーンは最高でした。
実際の戦闘には参加してないため、全体的に地味ではありましたが、城内での非日常の裏側が見れました。
終盤ではヒルンドー様が消えてしまい、若干不穏ではありますが、成長したロサの騎士譚の幕開けを読むのが楽しみです。
- オススメしたい他作品
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