公爵令嬢の嗜み
王室内の内情が良く解る回です。アルフレッド(ディーン)との距離がグッと近くなりました。領地経営、アルフレッドの過去、そしてアイリスとアルフレッドのデート、見所満載の今作!
アルフレッド(ディーン)の妹で、今は亡き第一王妃(正室)の娘であるレティシアが登場します。彼女の登場は、この物語の大きな転換点。王国を取り巻く様々な陰謀や策略が徐々に分かってきます。そして、アルフレッド第一王子の、真の目的も…。
アイリスに再び絶体絶命の危機が訪れます。しかも、今回は、アイリス個人だけではなく、実家の公爵家も巻き込まれて大騒動に。解決の鍵は、アイリスがどんなに頑張っても絶対に手の届かない領域にあり,もはや絶対絶命。だがしかし、あのディーンがアイリス…
今回は、王族や貴族の裏側が見えてきて、さらに、仮想敵国の工作の匂いまでしてくるため、かなり緊張した展開!諜報局長兼侍女であるターニャが凄く頼もしいです。そして、何より主人公アイリスの心の支えになっているのは、ディーンの存在。
物語は章のクライマックスに向かって、どんどん面白さを増しています。単なる恋愛物では無いと思っていましたが、やはり…。貴族達の中に於いても、決して引けを取らぬアイリスの知性と美貌と胆力が素晴らしいです。
遂にディーンが登場。ディーンが一緒にいると、アイリスの表情が可愛くなるような気がします。一方王宮では、件のユーリ嬢が、その本性を見せ始めます。不気味なユーリ嬢に手玉に取られる貴公子達。このままでは、王国が…。手に汗を握る感じで目が離せません…
自分の領地の内政改革を推し進める公爵令嬢アイリス。新たなビジネスを展開し、財政改革、教育改革、税制改革など、様々な改革に挑んでいく。母である公爵夫人がまた迫力のある女性で、娘アイリスとの強い信頼関係にちょっと感動。
往々にして悪の組織の方が規模、計画、資金、人材どれも優秀。そこから逆転の始まる作品、主人公の機転の良さが見ていて気持ち良い! 主人公は会計事務所の事務の女性でそこそこのベテラン。そして転生して今度は侯爵令嬢として一敗地に塗れるところから物語…