著者:雨瀬 シオリ
- あらすじ
集団と個人の軋轢“いじめ”を考えるべく「倫理」の授業でディベートが開始される。
各々の主義の違い、人間の抱える善悪、そして自己を顧みて見えてくること──。教師・高柳が語る“変えるべきもの”とは…?
倫理を通し“正しさ”を考える、新時代"倫理"教師物語4巻!!
- おすすめポイント
・1巻から読み返したくなる卒業編。そして新しい生徒の登場で、新しい悩みと倫理が。
いろんな葛藤を抱えて、それに向き合うことを教えられてきた生徒たちが、倫理の授業を終えて卒業していく。
ちょっとしたことを今でも覚えていて、トラウマもたくさん残っていて、自分と重ねたり比べるシーンが多かったです。
読んでみて、暖かい気持ちとモヤモヤした感覚がいつまでも無くならない。もう一度、1巻から読み返したくなる今作。
今作で最初メンバー達を卒業生として見送って、新しいシーズンの始まり。
卒業してしまったら終わりだと思っていたので、続きが読めて本当に嬉しいです。
- おすすめしたい他作品
・BEASTARS
<完結済>肉食獣と草食獣が共存する世界。
希望も恋も特有の不安もあるこの世界で繊細な狼である主人公が青春していく物語。
「倫理」という題材で考えたときに最初に頭に浮かんだ作品が本作でした。心情の細やかな描写、独特の世界で起こる様々な事件、いろいろと考えさせられる本作もおすすめです。
・エチカの時間
<完結済>「倫理」繋がりでおすすめしたい作品です。
"トロッコ問題が現実に発生したら"、そんな究極の倫理ゲームから始まる作品です。
このテーマ自体は独特で面白いのでおすすめします。