- あらすじ
それは人生の劇的変化…。
一人暮らしの希夏帆の前に恋人・愁人が連れてきた二人の少年。
二人は愁人の親戚で両親を失ったばかりの兄弟だという。
希夏帆の家で生真面目な中学2年生の冬真、天真爛漫な5歳の春陽、そして愁人の4人は同居生活をすることに。
戸惑う日々の中、彼らの新たな関係が始まるーー。
- おすすめポイント
・いきなり訪れる子どものいる生活、突然始まった4人での生活に魅入らせられる!
あらすじ通り、恋人が連れてきた両親を亡くした兄弟と一緒に暮らすことになった物書きの希夏帆(きなほ)が口調もサバサバ、性格もサバサバ。とてもすっきりとした人間で好感がもてました。
ちょっと頼りないけど、そんな彼女の性格をちゃんと計算してる?恋人の愁人(あきと)と、亡き従姉の息子で中二の冬真と幼稚園生の春陽(はるひ)たちの新しい暮らしに、少しずつ共同生活のリズムができてゆくところがなんとも言えずじわじわと浸透していく感じで心地よかったです。
もちろん、人間が増えて締め切りに追われて余裕のない希夏帆が幼い子を持つ母親の抱える問題や母親同士の日常的な軋轢に直面するのですが、そんなことも彼女は彼女らしく厄介な母親に対しても正論をぶちかましてくれるので、大丈夫かな? このことが火種にならないかな?なんて、本人よりハラハラしました(笑)
多感な年頃の冬真のことも、最初はどうなるかと思いましたが、とても遠慮がちな子で存外上手くやっているのでひとまず…といったところでしょうか。
料理人の愁人の弟や、その友人達もとても興味深いキャラでこれからもっとここにもスポットライトを当てて描いてもらいたいなぁと思いました。
この4人の暮らし、今後はどうなるのか続きが楽しみです。
- オススメしたい他作品
・flat
<完結済>子供に興味のなさそうな淡々とした高校生、しかも男の子がこれまた子供らしくない大人しい子供に懐かれるという、不思議かつあり得そうな組み合わせです。
優しかったりあったかかったりというお話ですが、ほんのりとせつなさもあるように感じました。
あらすじ
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