- あらすじ
その少年は、幼い頃すべてを失った。
夢も家族も居場所も──。
この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。
その少年の職業は──やさしさ溢れるラブストーリー。
- おすすめポイント
・いろいろ疲れていた心にじわじわと染み入るストーリー。主人公の成長と共に他のキャラクターの人間模様。ホッとできる作品。共感する部分や尊敬する部分、この作品に出会えて良かったと思います。
学校で上手く人間関係が築けない零は父やその友人と対話する為に将棋を指すのを楽しんでいたが、家族を一度に失ってしまい生きて行く為に将棋が好きだと子供ながらに嘘をつく。
零が自分を「カッコウ」に例えてしまっているのがとても悲しくて。
そんな中、出会ったあかり、ひな、ももの3姉妹によって心の闇が少しでも晴れて行くことを願って。
あかりさんは零の事情を知った上なんだろうとか、二海堂も零にとって掛け替えのない存在になるだろうなとか思ってみたり。
絵柄で想像していたよりいきなり重くてびっくりした。あのお父さんだと実の子供たちがグレるのは仕方ない気がする、主人公とは将棋を通してのつながりだからうまくいったのかなという気も。
二海堂、腎機能ってそれとてもヤバいやつなのでは。
三姉妹のかもすまったり感と、皆の過去がどう絡んでくるのかを楽しみに読み進めます。
将棋は駒の動かし方くらいしかわからないから、解説も楽しんで読みました。
- おすすめしたい他作品
・ハチミツとクローバー
<完結済>同じく羽海野 チカ先生の作品。
若者たちの純粋な心情が感じられて非常に切ない、そこがまたいい。性別に関係なく楽しめる少女マンガの傑作。
あらすじ
美大生竹本祐太はアパートの同僚で先輩の森田忍や真山巧らに囲まれ、日々大学生活を楽しんでいた。
ある日、竹本達は大学の教師の花本修司から花本の親戚の花本はぐみを紹介される。人見知りが激しく口数も少ないはぐみだったが、その愛らしさに竹本は自分でも知らぬ間に一目惚れする。
そして、変人として知られている先輩の森田もまた、はぐみを気に入ってしまう。はぐみと森田は惹かれ合って行き、お互いにその事を自覚していく。
しかし、2人の恋は通常のそれとは違い、常人には理解出来ない天才同士の魂の結び付きのような物であった。「恋愛」と呼ぶには少し不思議な関係のはぐみと森田。
そんなはぐみと森田の様子を見て、2人が共有する世界に入っていけない竹本は疎外感を味わう。
心があり感動する物語、年齢性別関係なく楽しめる妖怪漫画!
ハートフルな話が多い妖怪漫画作品。主人公・夏目の優しさ、にゃんこ先生の妖しい優しさで、温かい気持ちに触れる事が出来る作品です。
妖怪作品ではありますが、そこまで怖いシーンはない、本当に癒される作品です。
そして、綺麗な線で描かれる物語。本作品の作風・内容が、誰にでも受け入れられるようなハートフルストーリーと味のあるキャラクター達のおかげで、性別も年齢も関係なく楽しめる漫画です。
あらすじ
「妖怪が見える」という秘密を抱えた孤独な少年・夏目。強力な妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である「友人帳」を手にして以来、妖怪たちから追われる羽目に!!
祖母が妖怪たちと交わした「契約」をめぐって、用心棒・ニャンコ先生とともに忙しい日々を送ることになった夏目は…!? あやかし契約奇談!
先輩の駒の持ち方いいなあとか、不意をつかれてビックリしている顔がいいなあとか、可愛いさが渋滞しています。
また、掛け合いのテンポがあまりに心地よく、青春時代を思い出すなどして精神的にも(良い意味で)つらい作品。
あらすじ
部員二人だけの将棋部、生真面目な一年男子と先輩である二年女子のほのぼの将棋ラブコメ。
先輩の八乙女うるしにいつか将棋で勝ったら告白しようと決めている田中歩、だがその実力差は未だ遠く。
そんな彼の気持ちを薄々知っているうるしは彼に普通に告白させようと絡むのだが…。
・3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代
<完結済>「3月のライオン」のスピンオフ作品。
昭和何て歴史になりつつある熱気が感じられます。
昭和を知る人は懐かしく、知らない人は雰囲気を感じることができる良作。
煙りくさい昭和の色やニオイを感じたいのならば、是非。
あらすじ
「3月のライオン」スピンオフ!日本将棋連盟会長・神宮寺崇徳。
若き日の彼には、倒さねばならぬ相手がいた…。熱き筆致で、昭和の棋士達を描く!!