漫画:片瀬 茶柴
原作:城平 京
原作:城平 京
- あらすじ
寺田刑事の死により、急激に凶暴性を増していく鋼人七瀬。その存在を支持する流れにあまりにも傾きすぎていることに対し、琴子は、九郎の従姉・桜川六花の関与を確信する。
嘘で真実を砕き、新たな真実へと変えるために琴子が組み上げた“四つの解決”は、六花が生み出した“虚構の怪物”を打ち破ることができるのか!?
鋼人七瀬との最終決戦が幕を上げるーー!!
- おすすめポイント
・鋼人七瀬編もクライマックス直前、表裏の世界で主人公とヒロインが共闘する熱い展開!物理的な攻撃で倒すのではなく嘘をでっちあげて攻略するのが面白い。
九郎は鋼人七瀬と直接対決。
推理合戦とは一味違う虚構争奪議会開始…まずは刑事が殺されたトリックと犯人像を明かし亡霊は存在しないと説く。が結果は思わしくない。
次に七瀬の亡霊を認めた上で不憫な少女像を語り成仏させようと扇動、多少は流れが傾くが九郎と同じ未来決定権を持つ黒幕相手に苦戦。
でも琴子が七瀬を認めたことから琴子の提示する未来を完全に排除出来なくなった六花…逆転の兆し⁉不死で無痛とはいえ九郎が何度も惨殺される姿は悲惨通り越してちょっとシュール(笑)
6巻で解決かな?
多種多様な価値観に合わせて多種多様な真実を提示する、という解決は非常に今風で面白い。
- オススメしたい他作品
・絶園のテンペスト
・裏世界ピクニック
生物が居ない異様な雰囲気の裏世界、そこに現れる近代の都市伝説のキャラクター、説明無しで対処方法も分からないが故の読者も巻き込む緊張感。
画風は綺麗で非常に読みやすく、怪異も不気味に描かれていますし、全く読めないストーリー展開も秀逸。
あらすじ
ネット上で実話怪談として語られる存在が出現する、この現実と隣り合わせで謎だらけの。
研究とお金稼ぎ、そして大切な人を捜すため、鳥子と空魚は非日常へと足を踏み入れる。女子ふたり怪異探検サバイバル!!
・雨の日も神様と相撲を
<完結済>原作者が同じ、城平 京先生の作品。
ちょっと不思議な世界観を、慌てず騒がず冷静に受け止めて、風変わりなミステリのようなそうでないような日常を描いた作品。
日常から非日常への展開がゆるくまったりで読んでて面白い、とても読後感の良いお話です。
あらすじ
両親を突然の事故で亡くした中学生・逢沢文季。
親戚に引き取られ暮らすことになった村で彼が体験したのは、二本足で立ち、相撲を取るカエル達との遭遇、林に捨てられたトランク詰めの死体の謎解き、そして、オートバイを片手で軽く持ち上げる不思議な少女・遠泉真夏との日々だったーー。
・3×3EYES
<完結済、続編有>
圧倒的な画力と壮大なファンタジー設定に主人公とヒロインのいわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」的な作風の良質さはただただ単純に素晴らしい。
伝説の妖怪「三只眼」の少女・パイと、彼女によって不老不死の妖怪にされてしまった「无」の青年・八雲が「人間の象(使うと人間になれる)」を探しながら妖怪と戦うお話。パイと八雲の関係が良い。
あらすじ
藤井八雲の元へある日現れた少女・パイ。チベットから来た彼女は伝説の妖怪「三只眼」の唯一の生き残りだった。「人間になりたい」と言う彼女の話を、最初は信じなかった八雲だが、パイの力で命を助けられ、不死身の身体となる。
不老不死となった八雲は、額に第3の眼を持つパイと共に、人間になる方法を探して旅立つ――!!
壮大なスケールで描く冒険伝奇ロマン大作!