著者:森 薫
- あらすじ
アミルの友人パリヤの恋模様を描く、好評コミカル第5シーズン!
布支度は進まないし、友達も少なく、自分の気持ちは上手に伝えられない。
八方ふさがりのパリヤだが、お遣いの案内役をウマルが申し出たことにより物語は一気に急展開する!
- おすすめポイント
・パリヤさんは無事に意中の男の子と結ばれるのでしょうか?パリヤさんの想いは伝えられるのでしょうか?今巻はいつにもまして特厚の大容量ページで物語は展開します。
ちょっと不器用なやればできる子パリヤとしっかり者のウマルの縁談も順調。
実直で健全な親の後押しがとても安心感を与えてくれる。
「うちの愚娘のどこが良いのか」と聞く娘父にウマル父が「見た時に生命力を感じた」とか「親としての感」とか言ってもらえるなんてなんて幸せなお嬢さんなんでしょう。
カルルクに大人用の弓で特訓して自信を無くさせてしまったアミル。
それをきちんと上手に伝えることのできる年長者と素直に受け止められるアミルの信頼関係が素敵。
部族間の対立は別として平和時の対人関係にあまり地雷がないので安心して読める本。
引き続きパリヤ嫁入り前ドタバタ話、楽しく可愛い。
お友達に手伝って貰えそうだったら、将来について語ったり、いい感じ。
身体が弱い人について気の毒だが仕方ないというウマル、現代は医療でなんでも治せるような錯覚に陥り易いが、結局人の命について究極のところは変わらないのにねと思う。
見ていて人と人の相性って面白いなと思うパリヤとウマルの仲。
- おすすめしたい他作品
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