著者:阿久井 真
- あらすじ
今作では、仲間がライバルになるオーディションが始まる。名門・海幕高校オーケストラ部に入部した青野と秋音は、定期演奏会メンバーのオーディションに参加することに。
猛練習する青野に、普段、あまり部活に来ない2年生の羽鳥が接触してきて―!?
その情熱が音になる。大人も楽しめる青春音楽ストーリー!
- おすすめポイント
・まさに青春、部員たちの成長が見所満載!
オーケストラ部のオーディション選考会があり、部員たちの成長が描かれている今作。オーディション時の黒バックの映える演奏は凄い印象的でした。
先輩との昼食で正座する主人公が微笑ましく、ミステリアスだった佐伯は随分親しみが湧いてきました。ほぼダブル主人公ですね。
また本作では、難しいであろう音の表現を、躍動感ある描写で弾くことで表現していて、読んでいて感銘を受けました。
- おすすめしたい他作品
・四月は君の嘘
<完結済>母の死後、自分自身の弾くピアノの音が聞こえなくなってしまった少年、有馬公生が、ヴァイオリニストの宮園かをりとの出会いを通し、成長していく姿を描いた感動系青春ストーリー。
音の描写がとても綺麗で引き込まれる作品。
・ましろのおと
津軽三味線を背負い、単身、青森から東京へやってきた津軽三味線奏者・澤村雪。師であった祖父を亡くし、自分の弾くべき音を見失ってしまった雪が、様々な人々と出逢いながら、自らの音を探す旅をしていく"津軽三味線×青春ストーリー!"
三味線に対して真っすぐ、そして不器用に向き合う主人公。演奏が実際に伝わってくるような迫力ある描写がオススメの作品。