原作: 丘野 優
キャラクター原案: じゃいあん
- あらすじ
ラウラから貰った吸血鬼の血液を飲むことでレントは、これまでと全く違う存在進化ーー吸血鬼への『新生』を果たす。どんな存在になろうとも「神銀級冒険者を目指す」という誓いを胸に。
一方、そのレントがいる都市マルトへ新たな賓客が訪れようとしていた。一人は西方諸国で権勢を誇るロベリア教の『聖女』ミュリアス。東天教が広く信仰されている地にロベリア教を布教するため。そして、もう一人は金級冒険者のニヴ・マリス。吸血鬼を狩ることに異様な執着をみせる吸血鬼狩りであったーー。
タラスクを単独で狩る偉業を成したレントに疑いを抱いたニヴは、確実に吸血鬼をあぶり出すという《聖炎》を放つが……!?
- おすすめポイント
・失踪事件について、新キャラであるニヴによる仮説が立てられ、レントが疑われてしまう。疑いが晴れるわけですが、新たな展開の入口のストーリーとなっています。新たな脅威の始まり!
「銅貨一枚の依頼」から始まるタラスクの討伐から、レントの新たな物語が始まります。この依頼を出したアリゼは、魔法の素質を見抜いたロレーヌの弟子となります。このアリゼの修行模様は、巻末の書下ろし漫画で見れます。
物語の動きはレントがタラスクの売買に関連して出向く所から始まります。ここから新たな登場人物として、商人のステノ、ロベリア教:聖女のミュリアス。そして、吸血鬼狩りの金級冒険者ニヴ。吸血鬼として疑われ攻撃を受けるも回避できたレントは、更に異質な者と疑われつつも、その後の関係を優先したニヴ。
この巻から新たな展開として冒険者の失踪に関連した吸血鬼狩りに協力する事になります。
全体的にやはり絵が綺麗で読み応えがあります。登場人物も増えて更に話が膨らんでいく事でしょう。ロレーヌがレントに女性の知り合いが増える事に危機感を覚えつつも、未だに関係が進まない二人の姿を見るのもすごく楽しいです。
- オススメしたい他作品
単純な最強主人公ではなく、徐々に強くなる主人公。ダークファンタジーよりな作品が好きな方へオススメしたい作品。
・暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが
クラスメイトと異世界に召喚された主人公の物語。そんな主人公は勇者よりもステータスが高かった。だが、国王の陰謀に気が付いた主人公は単独で行動を起していく。
主人公の考え方・性格(単独で解決したい)、暗めな絵とストーリーがマッチしている点が本作と似ているのでオススメです。
・異世界もう帰りたい
普通に働き、普通にご飯を食べ、普通に寝る。そんな平凡なハッピーで物足りた日常を過ごすサラリーマン・下山口一郎。
ある日突然、英雄として異世界に召喚されたけど、評価は★1つのハズレガチャ扱い……。
“異世界しょんぼり転生”開幕!
暗めな絵(水木しげる風)で描かれる異世界転生物語。独特な緊張感のある作品。
『趣味の合間に人生』を座右の銘としている南雲ハジメは、突然クラスメイトと共に異世界に召喚されてしまう。
異世界の住人達とは比べ物にならない能力をクラスメイトの皆が発現させる中、ハジメが発現させたのは、ごくありふれた能力である"錬成師"だった。
奈落に突き落とされた彼は、その"ありふれた能力"を活用し、迷宮からの脱出を目指すなか、最強の力を手に入れる。"最強"異世界ファンタジー!!