著者:櫓刃 鉄火
- あらすじ
オッサン×少女の魔界珍道中記!
失踪した放蕩オヤジを捜すため、魔界を旅するパティ。使い魔のオッサン、ノーマン(魔物研究家)は、結構強いがしょっちゅう暴走……主人なのに振り回されまくるパティの明日はどっちだ!?
遺跡をぶっ壊したり、謎の巨大生物に遭遇したり、珍妙コンビが魔界をにぎわす!
- おすすめポイント
・ノーマンとパティの関係性がとてもいい!作品全体のの雰囲気がいいのはもちろん、作者のこだわりを随所に感じられる。目の付け所が素晴らしく、読んでいて純粋に面白い作品。
どんな状況になってもメモと観察を忘れないある意味すごく揺るぎないノーマン、すごい…。
そしてパティの父ちゃん、最強?!
ノーマンのフリーな探求姿勢は、その魔力面での無能さを今のところ補って余りあるようだ。まあ無軌道無鉄砲が偶々功を奏しているにすぎないのだが、偶々が続き過ぎてもはや超能力レベル。
ここまで自由に調査ができたらそりゃ良いだろうさと思う一方で、いったいこれまでにどれだけのものを捨ててきたのかとも思う。
いや、単なるマッドサイエンティストかもしれんが。いっぽうパティは小市民的悪魔でっていうか、気の毒だわね。
気の毒すぎて最後はラザニールが旅の仲間になった。次巻は父親出てくるのか。
- オススメしたい他作品
・ダンジョン飯
"実際にダンジョンがあったら"という現実感が追求され、魔物の生態やダンジョンの構造を詳細に描れた作品。モンスターの生態を暴いて創意工夫で勝つといった感じな作品。
物語の展開と内容が非常に丁寧に作られた作品で、主人公も周りの仲間達もキャラクターが非常に立っている。オリジナリティがあり、物語のテンポもよく読みやすい作品。
・魔入りました!入間くん
主人公が超良い子で、周りが超勘違いするストーリー!シリアスな場面では、入間くんが持ち前の優しさで悪魔たちに接してくれるので、ストーリーが気持ちよく読めます。どんどん入間くんが魔界でとんでもないことになっていきそうな予感で先が楽しみ。