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チ。―地球の運動について― 5巻 あらすじとオススメしたい他作品

著者:魚豊
  • あらすじ

いつでも決断の刻は突然訪れる。そして。

バデーニの計画実行のため、何より「感動」を守るため、オクジーは異端審問官・ノヴァクとの死闘へと赴く。グラス、オクジー、バデーニ、ヨレンタ、ピャスト、彼らが命を賭してまで追い求めた真理が示すのは、希望か、絶望か。私が終わる時、世界も終わる。

みんなそう思ってたら、きっとこの世界はない。なんか凄いね笑

  • おすすめポイント

・オクジーとバデーニ、この二人のカッコよさが最高潮まで達した5巻でした。教会の存在に疑問を抱く者、真実を見極めようと立ち上がる者、様々な生き様が、先駆者達の死に様と共描かれていて目が離せません。
オグジーとバデーニが死亡。そもそもの事の発端になっていた「地動説の資料」も教会の手に渡る。

次巻から25年後の世界を描いた第3章が始まるらしいけど、主人公は生き延びたヨレンタになるのかね。

「地動説の資料」(禁書扱い)を偶々目にした教会内部の人間がメインキャラになる可能性もあるか?

最期のよる、満天の星空が見開きで描かれる。その、冷たいだろう夜の空気は、しかし。どうしてこんなに優しいんだろう。そんなこと、想う。

彼らの手から「箱」は、ノヴァクの手の中へ。そして、教会内の権力闘争に、娘のヨレンタが巻き込まれていくが。バデーニの画策が動き出す。まだ、チ。は途絶えない。思いもよらぬラストシーン。

ノヴァクとヨレンタ。父と娘。手袋、字を覚えること。それを喜ぶことと、異端審問官であることに矛盾はないんだろうな。

しかし、愛情を向ける相手がいること、喪うこと。たぶん、絶望を知ったんじゃないかな?大きな理念を持ち最期を迎えたふたりと。組織の中で上昇するだけを目的としていた彼。この対比はおもしろい。彼らのようには、死ねないんだろうし。生きたとして。彼女は亡いと信じ込んでいるわけで。物語りは如何に続くんだろうね。

  • おすすめしたい他作品

・ヒストリエ

舞台は紀元前。奴隷の身分にありながら、豊かな教養と観察眼、判断力、そしてそれらを駆使して行動を起こす度胸を兼ね備えた、不思議な青年・エウメネスがいた。

偉大なる哲学者・アリストテレスの逃亡を助けながら、彼が目指したのは、「故郷」と呼ぶカルディアの街…。のちにアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの、波乱に満ちた生涯を描いた歴史物語。

本作も人々の思想と魂に触れ、読むにつれて引き込まれていく作品。

・JIN―仁―
<完結済>主人公の南方仁は東都大学附属病院に勤める脳外科医である。ある日、彼が頭部裂傷の緊急手術を執刀した患者が、病院を脱走しようとする。患者と揉みあう内に仁はなんと幕末の1862年にタイムスリップしてしまった。電気も消毒薬も抗生物質もない世界で、医師・南方仁の戦いを描いた作品。
 
設備や薬のない中、懸命に命を救おうとする仁のひたむきさ、日本を心から思って命をかけていた幕末志士の生き様に心打たれる物語です。
 
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