著者:森 薫
- あらすじ
遠くからやってきた騎兵の群れは、アミルのお兄様と、おじ様たち。
結婚式以来のなつかしい顔ぶれに、大きな笑顔を見せるアミル!
しかし馬上から見下ろしたまま、おじはこう言った「逆らうつもりか、村へ帰るんだアミル」……!!!
悠久の大地を舞台に描かれる、20歳のヨメと12歳のムコとの恋愛、そして……。
人気絶好調、第2巻!
- おすすめポイント
・どれも描写が丁寧で、その土地に根付く民族の多様性、習慣、文化の説明を、結婚にまつわるストーリーに絡めてさりげなく絵で表現している作品。まるでそこに自分が実際に存在しているかの様な錯覚を覚えます。
8歳姐さん女房のアミルさん。婿のカルルク君はわずか12歳でも賢くて将来いい大人になりそう。
半遊牧の族から定住族に嫁に来たためか、もともとなのかちょっとだけ浮いているアミルにもお友達ができ、優しく見守る周囲の人がいて何より頼りになるお祖母さまもいて頼もしい。
子供ができないうちは結婚とみなさなず娘を取り戻しに来た実家から村を挙げて命がけで戦う嫁ぎ先。
名誉がかかっているとはいえ女を軽んじる一族もいる中で幸せになれそうな予感。
嫁入りの為に幼い頃から用意する刺繍布、英国人探検家スミスさんなど異文化のお話が興味深い。強くて美人の姉さん女房ですが,すごく子供っぽいかわいいところも。
スミスさん,最初出てきたときは,何この人と思いましたが,現代人に近い彼の目を通して見た世界なんだなと納得。
- おすすめしたい他作品
極寒の地を治める伯爵リツハルド。男前の元女性軍人ジークリンデ。彼女の鋭い眼差しに心奪われたリツハルドは、思わず告げる。
「あっあの、自分と結婚してください!!」
一目惚れからはじまる、一年間のお試し婚。ソリを駆ってトナカイを狩り、解体&仕分け&熟成。ベリーを摘み、保存食や蝋燭、伝統工芸品を作る合間に、凍結湖で魚釣り。熟成肉の香草焼きに、トロけるチーズとパリパリソーセージ、木の実いっぱいのパンとほかほかサーモンシチュー。
自給自足の狩猟民族的スローライフを通して、奥手な2人は無事、正式な夫婦になれるのか!?